進歩しないロボット

SONYは早期から本格的なロボットを一般販売しましたし、ホンダはP3やASIMOといった素晴らしい二足歩行ロボットを発表していました。
数年前は、ロボットといえば、ホンダかSONYというイメージがありました。
が、現在は、ロボットという言葉にSONYはあまりつながりません。


ロボットと聞いて想像するメーカーは、ホンダ、トヨタ、テムザック、あとはHRP-2などを発表している産総研あたりがイメージされるでしょうか。
これらのメーカーは、数年前からロボット関連の発表を多くし、ロボットが確実に進歩しているというイメージを与えてくれます。
しかし、SONYはこれらのメーカーとは違い、数年前から技術の進歩をぱったりと止めてしまった印象があります。
*1
そして、去年の年末、すべらかに走るASIMOが発表され、その動きを見たとき、SONYは完全に置いていかれたのだな、と思いました。


私は、技術は進歩してこそ意味があると思っています。
ロボットというのはパソコンのように統一規格があるわけではなく、まだまだ発展途上の分野です。
その発展途上の分野で、進歩しないロボットというのは、存在意義がないのではないか、と。
AIBOだったらまだいいのかもしれませんが、「技術の先端を行く」という使命を持って開発されたであろうQRIOに進歩がないのはダメですよ。


といっても、ロボットの開発にはお金がかかるのも事実。
SONYだって先立つものが無ければロボットの開発なんかできないわけで、経営が悪化したのは残念だなあ、と思います。
逆に、世界一の自動車メーカーに上り詰めようとしているトヨタなんか、ロボットでは後発のはずなのですが、愛地球博に合わせてちゃんと歩くロボット出してきましたからね。
開発に足りない時間を、お金で補ったと想像できます。


やはり、この世は金次第なんでしょうかねぇ・・・。

*1:まあ、実際はQRIOも走ったという発表をしているのですが、動画を見る限り走っているようには見えないのですよね