不死鳥と呼ばれる探査機
本年1月下旬に「はやぶさ」からの電波が受信されるようになりましたが、きわめて脆弱な交信状況に留まっていました。続いて2月末になって、ようやくテレメトリデータを取得することができ、探査機内部の状態が確認できました。
というわけで、「はやぶさ」との通信が復旧し、地球帰還を目指しての運用が開始されていました。
なにはともあれ、祝!復活!ですよ。
プレスリリースだけでは分かりにくいので、詳細は松浦晋也さんのBlogを参照してください。
はやぶさは生きていた: 松浦晋也のL/D
本日午後7時からの記者会見: 松浦晋也のL/D
毎日新聞「12月に『重病人が手紙を出すためにポストに行くようなもの』と言っていましたが、ポストにいけるようになりましたか」
川口「より重症になっているが、杖のつきかたはうまくなっているのかも知れませんね。」
まだ通信が復旧した段階ですし、「はやぶさ」の状態はまさにボロボロ。
「くしゃみひとつで危篤に陥る状態」から、より重症になっているわけで、本当にちょっとしたことで死んでしまいそうです。
でも、まだ生きています。
ここまでボロボロになってもまだ死なず。まさに不死鳥。
現在の通信速度は32bpsだそうです。
32kbpsではありませんよ。
1秒間に32bit。1秒間に4文字という通信速度です。
それでも、3.3億km彼方の「はやぶさ」と通信できています。