日本沈没

銀行からの帰り、映画館に寄って日本沈没を見てきました。
夏休みなので、混んでるかな、と思いましたが、平日のおかげでガラガラ。
いい席で快適に見ることができましたよ。


が・・・これ、予想外に疲れる映画でした。
精神的に、疲れるというか、結構キます。
ここ数年の地震とか、先週の水害とか、自然災害が頻繁にある世の中ですから、映画と分かっていても妙に現実感があるというか。
普段、私達はテレビで災害を見るわけで、テレビの中のことが現実というのも変ですが、そんな錯覚を覚えることが多々あります。
この映画も、そういう演出をしていまして、映画の中のテレビのシーンを見ると、妙に現実感を覚えてしまうのです。
「ええ、こんなになっちゃって、日本は大丈夫なのか?」とか見ている中でちょっと思っちゃったりしました。
これが逆に、噴火のシーンとか、そういうシーンでは、ああ、映画だなぁ、と思って安心したりして。
変なものですね。


ストーリー的には、そのラブストーリーは冗長な感じがするなぁ、とか最後の○○山と日本海溝のつながりは、えー、それでいいのかよ、とか思うこともあったりしましたが、全体的には感動できるいい話ではないかと。
前作も見てないし、小説も読んでいないので、そちらのラストがどうなっているか知らないのですが、事前に仕入れた話とはちょっと違う感じですね。
スピリッツで連載しているマンガ版は毎週読んでいますが、それとも違う感じですね。マンガ版のほうが少し好みかも。


あとは、樋口真嗣監督作品なので、アッチ方面に注目してみる、というのもアリですね。
たとえば、妙に自衛隊がカッコイイとか、庵野秀明とか富野カントクが出演しているとか。*1
特撮に注目してみるというのもありですね。ただ、潜水艇はちょっとCGくささが残っていて、一目でCGだな、と思いましたけど。
あとあと、エヴァっぽい演出があるとか。
画面下に出るの明朝体の説明文字とかはエヴァそのままだし、沈没した街の水中のシーンもどことなくエヴァの第壱話を思い出しましたし。
そういう、濃い方面の需要もそれなりに満たしていますので、自分含め、そっち方面の人も安心です。


という感じで、疲れる映画でしたので、家に帰った後もなんかボーッとしてしまい、気が付いたら寝ていたりしました。
映画としてはお勧めですけど、見る前に少しだけ覚悟したほうがいいかもしれません。

*1:でも、庵野さんしか見つけられなかった